quiet

原題:A QUIET PLACE
製作国: アメリカ
製作年: 2018年
ジャンル:ホラー・スリラー・ドラマ



【評価】2/10
★★☆☆☆☆☆☆☆☆



【あらすじ】

音を立てたらあいつが現れて即死…。そんな状況の中で人類はどう生き残っていくのか…。
ネタバレ込みあらすじはこの記事の先にあります



【感想】

ホラー映画『クワイエット・プレイス』

2018年9月28日に日本で公開されます!



今回はたまたま、国際線の飛行機に乗り見ることができたので、

日本公開に先駆けてレビューを書いていきます。




今回のレビューは、ここから先ネタバレを含みます。












フライト時間の中で見れるものと思い、90分ほどと短めの映画の中から探していると

「音を立てると即死」という設定で面白そうかなと期待して見てみました。

が…、正直期待外れでした…。主にストーリーの設定面で。




でもこの『クワイエット・プレイス』

2018年9月28日現在、こちらの評価サイト(https://www.imdb.com/title/tt6644200/

では評価点「7.7 / 10」を取っています。映画評論家は絶賛しているようです…。

正直なぜこんなに点数が高いのか個人的にはわかりません。







確かに役者の演技や、無音世界の演出はよく、始めのほうは得体のしれない怖さもあって

そのあたりはすごく良かったのですが、

設定にいろいろとツッコミどころが多すぎでした。。。






まぁツッコミどころ…、というか矛盾…というか、

見てて意味が分からない点が多かったですね…。






今回はこの

『気になった点や、残念なところ』

一つずつ挙げていきたいと思います!







が、その前にまず、

この映画の結末までのネタバレ込みあらすじを。


【完全ネタバレあらすじ】
※まだ映画を見ていない人は見ないでください



”視覚はないけど聴覚が超発達しているモンスター” により、人類は音を出して生活することができなくなっている世界。

すでにかなりの人数が犠牲になったようで、生き残っている人間はごくわずか。


ある一家(父・母・娘・息子2人)は娘が聴覚障害をもっているということもあり、全員手話ができるため、手話でコミュニケーションをとりながら生き延びていました。

ある日、一番小さな男の子は音の出るおもちゃで遊んでしまったことでモンスターに見つかり、殺されてしまいます。



そこから約1年半後、この一家4人で暮らしていたある日のこと

父と息子は川へ食糧の魚を取りに、

娘は父と喧嘩をし、一人で草むらへ

妊娠していた母は家で家事をしていました。



突然破水してしまった母は、急いで家の地下の防音室にいきますが、

床から飛び出ていた釘に気づかず踏んでしまい、痛みから悲鳴をあげてしまいます。


それを聞いたモンスターはどんどん家に集まってきます。


同時に駆け付けた父と息子がモンスターの気をそらすことに成功し、なんとか襲われずに無事出産。



ですが、気をそらすために草むらの方に行った息子と、元から草むらにいた娘は家に帰れなくなります。

二人を探しに行った父。

子どもたちとは無事合流できましたが、そこでまたモンスターと遭遇します。

どうすることもできなくなり、子どもを守るために犠牲となってしまった父。



父が犠牲になったことにより子ども二人はなんとか家に帰り着き、母と合流することができます。

ですがモンスターはその音を聞きつけ、どんどん家にあつまってきます。


もうだめかと思われたとき、

娘は今までのモンスターとの遭遇経験から、自分がつけている補聴器にモンスターが近づくことで

誤作動が起こり、モンスターの嫌がる高周波の音が出て、

その音でモンスターを怯ませることができる。ということに気が付きます。


どんどん家に集まってくるモンスター。

ショットガンを持つ母、補聴器をマイクに当てる娘

「これならいける」というような顔をした母と娘が映り映画は終了します。





それではツッコミどころを挙げていきます。





【ツッコミどころ・矛盾点】


① 危機管理甘すぎ…

最初一番小さい息子が、音の出るおもちゃを持っていこうとしたとき、父が電池を抜いて置いていくように言ったのであきらめておいていこうとしますが、娘がそのおもちゃを持たせます(電池なし状態)そして息子が傍らに置いてあった電池も一緒にもっていきます。それで遊んでしまい殺されてしまいます。

音を出すことが命取りになる状況なのに、危機感甘すぎだと思います…。
遊びたい盛りの小さい子なんだからちゃんと見とけよ!


②モンスターがめっちゃモンスター

視聴者にははじめはどんな姿をしているモンスターなのかわからなくて、それが不気味でいつどんなのが来るかわからないという怖さがあったのですが、息子が殺される場面で初めてでてきたモンスターが思った以上にモンスターモンスターしてる(笑)
胴体は人型で、カマキリのような細長く鋭い刃を持つ腕、頭はパックリと割れるタイプで、バイオハザードにでてきそうな「いかにもモンスター」という感じです。姿が分かってからはなぜか怖さが半減しました。そしてこいつらは人間を食べるわけではないようでただ殺します。どこからきたのか、なんで人類を襲っているのか不明のまま…。本当にただのモンスターでした。


③滝で暮らせば?

滝や川など「自然の音がするところ」では人間が声を出してもモンスターには気づかれないようです。そしたら滝の近くで暮らせよ。魚も取れるし声ひそめる必要もないし。。。
と思ってしまいました。


④防音室で暮らせば?

まぁ滝で暮らすのは不便というのならば、それは仕方がないでしょう。
ですが、家の地下には防音室がありました。
滝は無理だとしてもせめてそこで暮らせばいいのに(笑)
でも映画ではここはモニタールームと研究室として使われていて、さらに父母しか入ってはいけないようでした。ちょっとこの辺、全く意味わかりませんでした…。
っていうか、この程度の防音室で本当にあのモンスターに見つからんの?ってくらいヘボそうでしたがきちんと防音室みたい。そこも設定が甘すぎかなと思います。


⑤こんな状況で子ども作るなよ…

出産時や赤ちゃんを育てる間、「音を消しての生活」に無理があるのは考えるまでもなくわかりますよね。なのでこの状況で子どもを作るのは絶対にしないほうがいいでしょう。

このモンスターの襲撃前に妊娠していたのなら仕方ないのですが、出産日はモンスター襲撃から1年以上は経っています。ということはこの状況をわかっていながら妊娠したわけです。本当に危機管理甘すぎな気がします…。




⑥くしゃみとかどうするんだろう

生活してるとどうしてもでてしまう音とかありますよね。たとえばくしゃみとか。そういう時どうするんだろう… もしかしてくしゃみでもしてしまったら即死亡?(笑)
そのへんどうしてるのか、よくわからないし気になります。


⑦父の無駄死に感が…

父は子どもたちを守って死んでしまいます。が、娘は自分の補聴器の誤作動でモンスターを怯ますことができるという経験をこのタイミングですでに2回経験しています。
そしてこの時にもモンスターは怯んだ様子を見せていた。子どもであってもここは気づいてほしいところ…。でも気づかない。その上この時だけ、補聴器の電源を切ってしまいます(笑)
そのあとすぐ、家に帰り着いたときには気づきます。タイミング…。



⑧オチが微妙すぎる

この映画どう終わらせるつもりなんかなー、と思いながら見てましたがオチが本当にしょーもなかったです。続編の製作が決定しているみたいなのですが、次作も込みで完結と考えてるのかなぁー…。
にしてもこの作品で結局なにを伝えたかったのか、よくわかりませんでした…。






という感じの映画でした!



音響のいい映画館で見ると、

音を立てられない恐怖感がもっとでて、

スリリングな映画になるのかもしれません。


が、僕はやっぱり設定の違和感が気になりまくりでした…

気になった方は映画館で見てみてもいいかもしれません!


でもモンスター系なら第9地区、おすすめです。
第9地区 (字幕版)
シャルト・コプリー
2013-11-26



ツッコミどころ満載映画ならこちらの記事もおすすめですよ!(笑)

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